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叔父さんは、先に怒らないで聞いてくれって言ってきたことがこの時分かった。
叔父さんは悪くない。
あの人達が悪いのだから。
けど、そう思った矢先だった。
叔父さんはマシンガンのように、一方的に早く話し始めた。
「それでな、麗奈来週学校に来てくれないか?入学生代表でお前が挨拶しなきゃいけないんだ。お前が後期受験になるんだけど、普通は一般のやつだろ?俺の学校は違うんだ。前期、
一般、後期合わせて成績が良かった人が選ばれるんだ。悪いな!詳しいことは、姉さんから聞いてくれ!そういうことで、邪魔したな!来週よろしくな!」
そして、そう言い残し走って家を出て行った。
…………。
ちょっとだけ、叔父さんに感謝と思ったのを後悔した。
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◇
現在
「まぁ、気楽にな?今日は、在校生だけの挨拶だけだし。来週は入学式で同じのを言うことになるし、難しくないさ」
叔父さんの優しさなのか、そう言ってくれるがあたしが気にしてるのはそこじゃない。
あたしが気にしてるのは、ココが"男子校"だということ。
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