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「お前の理不尽さは某音痴ガキ大将に相当するな」
溜め息を吐きながら右腕の上腕を擦り、痛みを誤魔化す。
「また殴って欲しいの?」
笑いながら拳を見せ付けてくる、なんてこともなく、普通に真顔で今度は左上腕を殴られた。
「よし分かった、容姿端麗で眉目秀麗で文武両道な非の打ち所がない完璧人間の北原の為に、具体的な話しを聞こうじゃないか」
「褒めすぎよ、バーカ」
そう言いつつも暴力がないので、嫌ではないと判断。
因みに、北原ってのは目の前に居る彼女のこと。
本名『北原 可憐』長い黒髪のストレートに、中々整っている顔、身長は覚えている最新の記憶では160cmぐらいで足も長い、だがしかし胸が残念。
でもそれを補える程度には容姿端麗なので、あんまり意味はなかったりする。
寧ろ希少価値でステータスと宣うことも出来るので、得っちゃ得。
「さて、図書室の本が盗まれた事は分かった。 殴りながら言ってたからな」
「何であんたが主導権握ってんのよ」
こっちの皮肉はスルーで、逆に怒られた。
やっぱりこいつ某ツンデレSOS団の団長並に理不尽だ。
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