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「明日は全部準備してかなあかんから
帰る時間が遅くなる!
どーしても用事ある人はできるとこまでやって帰ること。
以上っ」
『ありがとーございましたっ!!』
担任の号令で今日の準備は終わった。
「ゆう~途中まで一緒に帰ろ☆」
花穂がかばんを持って駆け寄る。
「うん!」
もう日がだいぶ傾いてて
どの部活も片付けをしてる。
「もうこんな時間なんやな~」
「うん、早いよな。」
花穂はそう言った後
「あっ」と声をあげた。
「佑希先パイと拓也先パイや。」
花穂が指差す方を見ると
瀬戸くんとたっくんがまだ残ってた。
瀬戸くんはバッティング練習で
たっくんは守備の練習…
花穂と2人で離れて見てたらたっくんが気づいて手を振った。
「ゆうちゃ~ん、花穂ちゃ~ん今帰りっ?」
「ハイっ!」
「たっくんらはずっと残ってたん?」
「準備終わってから瀬戸ちゃんと練習しててん!」
そうなんや!
準備の後に自主練とか疲れるのに…
「倒れんといてやっ!」
あたしは2人に向かって言った。
「大丈夫やって!」
次は瀬戸くんが答え、
笑いながら続ける。
「そんなひ弱ちゃうっ!
2人とも気いつけて帰りいや~」
「うんっ」
「ハイ!佑希先パイ達もがんばってくださいねっ」
花穂の声に瀬戸くんは「おぅ!」と答え
たっくんは「バイバ~イ」って手を振った。
翌日は文化祭の準備をした。
いよいよ明日やな~文化祭っ
あたしは高校初めての文化祭にウキウキしながら布団にもぐりこんだ。
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