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お昼時にあたしは花穂と一緒にクレープを買いに行った。
「うわどこもすごい行列やなぁ~」
さすがお昼時。
焼きそばとかカフェとかむっちゃ人多い!
「あ、クレープあった!」
花穂がクレープの屋台を指差した。
「ほんまや」
クレープも人気や
「瀬戸く~ん!」
瀬戸くんの姿を見つけてあたしは手を振った。
「お、ゆうやんけ
買いに来てくれたんや~☆
何がいい?」
「あたしチョコバナナ!花穂は?」
「うちイチゴの生クリーム&カスタードで!」
「はいよ~ちょっと待っててや」
瀬戸くんは奥にオーダーを通す。
「やばい佑希先パイめっちゃカッコイイ~」
花穂はテンション上がってる
「はいよチョコバナナとイチゴお待たせ~クリーム多めに入れといたで」
「ありがと~」
「ありがとうございますっ
佑希先パイ、もし時間空いてたら一緒に…」
「佑希イチゴチョコひとつ~」
途中から3年の女の先パイが割り込んでくる。
「うちカスタードチョコ!」
瀬戸くんの所に女子が群がる。
「……。」
花穂は何も言わんとその光景を見てた。
「…花穂」
「そーよなっ!」
「…?」
「佑希先パイカッコイイもん。モテルよな!」
確かに瀬戸くんは中学の時からモテてた。
「うん…。」
花穂に何て言ってええかわからへん。
「…あきらめへんよ?
佑希先パイがモテるのわかってるし!!」
花穂はスロープに座ってクレープを食べる。
クレープを一口食べると生クリームとチョコの味が口一杯に広がった。
「うち、今度アドレス聞く。」
「後で聞きにいってくるっ」
花穂はクレープを頬張りながら言う。
「迷惑ちゃうかな?」
花穂は前から聞きに行けずに迷ってた。
迷惑ちゃうか心配してたんやな。
「全然迷惑ちゃうやろ」
むしろ嬉しいと思うけどな
うん、絶対嬉しいと思う。
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