服飾部

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「はぁ…。分かりましたよ、着ればいいんですよね?」 琢磨は諦めからくる疲労感でどっと疲れながら、マネキンに着せてあった服を脱がした。 「さっすが、ものわかりがいいってすばらしいなぁ。それじゃ、あっちのカーテンで仕切られた中で着替えてきてねっ」 笑顔で琢磨の肩をぽんっと叩くと、大河内は部屋の片付けを始めた。 *** 数分後、家庭科準備室には立派な美少女になった琢磨とにこにこと笑みを浮かべた大河内がいた。 「うん、完璧。どこからどうみても女の子だよ」 「そう…ですか。んじゃもう脱いでもいいですよね?」 そう言い更衣室に戻ろうとしたが、大河内に手首をがっしりと掴まれた。 「えっ?なに言ってるの?これから、服飾部の皆に入部の挨拶に行くんだよ?」 「あっ、そうなんですか…。って、えっ!?ちょっと待ってください!俺、女装したまんまですよ!?」 「うん、そうだね。でも可愛いから問題ないよ。さっ、Let's go~!!」 「えっ、あっ、ちょっと…!」 琢磨は大河内に手首を掴まれたままずるずると引っ張られ準備室を出ていった。
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