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「んで、今日は反省文の提出だっけ。」
涼はそう言いながら、他の役員の2倍はある机の中をゴソゴソあさる。
「あぁ…あったあった。んじゃ、これに学年・クラス・番号と氏名、あとは罰則の内容と生徒会罰則の欄に記入して反省文と一緒に提出して。」
はい、と琢磨に涼が説明した紙を渡した。
「分かりました。あの…、一つ聞いてもいいですか?」
琢磨は涼におずおずと申し出る。
「なに?さっさと言って。」
「あっ、はい。えっとこの生徒会罰則ってなんですか?」
「あぁ、そういえばまだ言ってなかったか。それは、学校が決めた罰則の他に俺達生徒会が決めていい罰則があるってこと。」
「それで…、俺の罰則はどうなるんですか…?」
琢磨は急に不安そうな顔になる。
「ん~、そうだな…圭、なんかいい案ない?」
涼は少し考えた後、圭に聞いた。
「んーと、あれ、要望書の中から選べばいんじゃね?」
圭は机に置いてあるファイルの中の一つを取り出し、涼に手渡す。
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