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「あぁ、そっか。ありがと」
そう言いつつ、涼は圭からファイルを受け取りぱらぱらとめくる。
「あぁ、これいいかも。ちょっと圭と浅倉君」
涼は圭と琢磨を手招きで呼び寄せ、
「浅倉君、何か部活って入ってる?」
琢磨は唐突に聞かれ頭に"?"を浮かべた。
「いや…。帰宅部ですけど…」
そう言った瞬間、涼は笑みを浮かべ、圭は苦笑いを浮かべた。
「それなら、大河内先生からの要望書なんだけど顧問をやってる服飾部の部員が足りなくて困ってるんだってさ。だからさ、生徒会罰則は"服飾部への入部"でいい?」
「まぁ…、はい。服飾ってちょっと興味あったし」
「それじゃあ決まり。大河内先生には俺から言っておくから。」
そう言いつつ、涼はさっさと荷物をまとめ椅子から立った。
「それじゃっ。帰ろ、圭」
「そーだな。そんじゃまたな」
圭もそう言い、涼と帰ろうとしたが、琢磨の方へ戻り涼には聞こえない大きさで一言だけ言い涼と共に帰っていった。
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