52人が本棚に入れています
本棚に追加
「祐李~!那子~!!早くっ!こっちこっち!!」
今日は1年生のクラス発表と入学式。
「分かったってば!もぅ!子供なんだから!」
「ちょっと!まだ見たらダメだからね!」
そのうちの一人に怒られたことはかろうじて、藍の耳にも入ったようだ。
「はぁい。」
この2人は私の親友。
高橋 祐李(たかはし ゆうり)は、全体的にサバサバした性格で、活動的な女の子。
真中 那子(まなか なこ)は、マイペースなのにテキトーな性格のほのぼの系の女の子。
「せーので見ようね?」
「当たり前だよ。」
「それじゃあ、いくよ?」
わたしの合図が3人の間に響き渡った。
「せーのっ!」
―――30秒後―――
そこに貼られたクラス表を見た瞬間、一目を気にせず飛び跳ねた。
「わーーっ!!」
祐李はあまりの驚きに固まり唖然としている。
「え!?嘘でしょ!」
那子は藍と手を叩きあっている。
「やったぁ!」
そして、わたしたちは思わずこう叫んでしまった。
「「3人共同じクラス!!??」」
奇跡的に3人とも同じD組だった。
最初のコメントを投稿しよう!