☆02::入学式

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――1時間後 入学式が終わって先生が来るまでの間、3人で祐李の机を囲んだ。 「あー!終わったぁ♪」 「校長先生話長すぎー!」 そのとき、藍が思い出したかのように聞いた。 「そういえば、那子、寝てたよね?」 「え!?そ・・・そんなことないよ!」 「バレバレの嘘つかれてもなぁ」 「うっ・・・」 「そ・・・そんなことより!」 無理やり話を変えた那子に藍はすかさず、 「あ、話変えた」 と、突っ込みを入れた。 「もう。藍うるさいっ!あのさ、祐李」 「ん?」 「さっきの話なんだけど・・・」 「あぁ!うん。話すよ。実はねぇ・・・うちのお姉ちゃんの担任だったから知ってたんだぜ!うち、かっこよくね??」 3人の間を冷たい空気が流れた 「・・・・・・ごめん。」 「ううん。」 すると、那子はサラッとひどいことを言った。 「大丈夫。祐李がシケるのは、今に始まったことじゃないし。」 「まぁいいじゃないか!」 「ところで、裕李・那子。」 「んー?」 「2人は、好きな人と離れちゃったでしょ?」 2人はいきおいよく吹き出した。 那子は一瞬で真っ赤になった。「なんでそれをっ・・・!」 「やっぱりねー!藍は気付いたよ??」 あきれたーとでも言うように祐李が言った。 「まったく。そういうとこだけ勘が鋭いんだから。子供のくせにー!」 子供じゃありませーん!そう言おうと思った瞬間に朝と同様に先生がはいってきた。 「早く席についてー!」
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