余興

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「また俺は大事な時に神楽の傍にいれなかったでさァ。」 がっくりと肩を落とす総悟を神楽が覗き込む。なにか言って励ましているようだが、総悟は益々負のオーラを纏うばかりだ。そんな彼を呆れた様子で見るのは、土方とユウだ。 「Sは打たれ弱いって本当なんだな。」 「総悟はチャイナ娘の事になると余計に弱くなるぞ。」 「成る程。」 なにか嬉しそうに頷くユウを、総悟は恨めしげに睨む。そんな彼にユウは舌を出した。 「で、結局高杉はただ部屋に侵入してきただけなんだな?」 「うン。でもアイツ、神威の事知ってたアル。もしかしたらテロリストと神威達が手を組んでるかもしれないアル…。」 神妙な顔で言う神楽に、土方は頷く。鬼兵隊が何らかの方法で春雨と手を組んでいるのは明らかだ。それがもしあの神威だとしたら、事は大事になるだろう。 「じゃあ俺は鬼兵隊と春雨の捜査・監視を強化させる。チャイナ娘は早いうちに身支度して、屯所に戻ってくれ。」 神楽は総悟の頭を撫でながら頷いた。
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