余興

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「ねーお母さーん。暇だからテレビ見てもいい?」 ユウが畳の上に転がったリモコンに手を伸ばす。病院で使い方を覚えたようで、そこそこ気に入っているらしい。 「別にいいアルよー。」 神楽の言葉にユウはテレビの電源を入れた。起動した画面に、大きな文字が踊る。 「…お母さん、コレ!!!!」 「どうしたアルか?」 突然の声に驚き、神楽はユウの後ろからテレビを覗き込んだ。ユウは画面を指差す。テレビからは緊迫したアナウンサーの声が流れていた。 『…未明占拠されたもようです。首謀者は鬼兵隊リーダー高杉晋助と言う情報が…。あ、主犯格の一人がターミナル屋上に見えました!!』 映し出されたのは、鬼兵隊に占拠され緊急生中継されたターミナルだった。その屋上に見えた人物に、神楽は目を見開く。 カメラでズームされたそこには、布で顔を隠した神威の姿があった。 〓第四章 完〓
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