心の叫び-ワンクリック詐欺-

過去の過失

それがワンクリック詐欺だって気付いた時。
頭が真っ白になった。
怖くなった。
架空請求の時の比じゃないくらいに。
個人情報を送った。
どうしよう、どうしようどうしようどうしよう。
受験の追い上げ時期だったのに、何も考えられなくなった。
勉強に手が付かず、ずっと悩んでいた。
誰にも相談出来ない。
親にも友達にも言えない。
泣きそうになりながら、すがれるのは知○袋だけだった。

まず、知○袋で昔あったことを話し、悪用されないか、ということを相談した。
結果は、警察や消費者センターに相談した方がいいだろうとのこと。
ちょうど冬休みの講習期間、家に帰ったら電話をかけようと決意したその日。

祖父が、亡くなった。

いきなり容態が悪くなったとのこと。
寝たきりでも元気だったのに。

これは罰なんじゃないかって思った。
神様なんて信じていなかったけど。
私は心の中でずっと、祖父に謝っていた。

そして、その日に。
私は、知○袋である人に回答をリクエストした。
質問を見漁って、この件に詳しそうだと思ったからだ。
午前中にリクエストしたら、すぐに回答が返ってきた。