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亮平
「あの〰・・・え〰と・・・」
モジモジしている亮平に男はこう言った
男
「なんだよ!モジモジしやがって💢💢・・・殴れ!俺を殴れ!!」
亮平
「えっ・・・」
・・・確かに驚く
初めて会った男に殴れと言われても、殴りようがない
男
「早く!殴れよ💢」
男の余りの迫力と持ち前の弱気が重なって、今度はモジモジからオドオドに変わった
亮平
「え・・・で、でも💦」
男
「ほ~う・・・殴らねぇって言うなら」
男は拳を振り上げた
その瞬間
バゴッ
亮平が男の頬を思いっきり殴った
しかし
男
「つっ・・・・・・ヘッボッ」
余りのへなちょこパンチに男は苦笑した
亮平
「はっ!」
亮平は「殴られたくない」という一心で男を瞬発的に殴ったことに驚いている
亮平
「す、すみません💦💦💦」
だが男は亮平の肩をポンッと叩き
男
「良かったぜ!へなちょこパンチ(笑)」
亮平
「へな・・・ちょこ・・・」
男
「あぁ、へなちょこな!」
何だか笑えてきた二人
自然と笑える感じに、和やかな空気が流れた
男
「ハハハハハ」
亮平
「プッ・・・へへ」
亮平は何故かこの男と入ると楽しくなった
最初は、どう見てもガラの悪い不良かと思ったが話してみれば全くそんな感じではなく、昔ながらの親友みたいに思えてきた
男
「よし!じゃあ帰るわ」
そう言うと
男は立ち上がり、タバコに火を付けて去ろうとした
亮平
「待って!」
男
「?」
亮平
「な、名前だけでも聞かせて下さい!」
男
「タツミ」
亮平
「タツミ?」
男
「あぁ、瓜生神狼だ」
それを最後に
タツミは立ち去った
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