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孤独の扉を叩く少女は
美しい紫色の花により現実に舞い戻る
光「どうした紫、そんな暗い顔をして?」
若紫「お兄…様?」
忘れ物を取りに来た光は右手に若紫の髪の色と同じ色の花を手にしていた
若紫「その花は…?」
光「これか?これは庭に咲いていたのだがあまりにも紫に似ていたので摘み採って来てしまった」
花言葉など知りもしないが
この花はきっと君を喜ばせることが出来る花でしょう
光「紫に、よく似合うと思ったのだ」
そう言って光は彼女の頭に優しく花を添えてやった
すると若紫の緩みし涙腺からは止め処ない涙が溢れ出す
若紫「お兄様ぁ~…!」
押し倒されし光
されどその顔はどこか嬉しそうに微笑んでいた
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