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紫「わらわは只本当にあった事を見てそれを記したまでよ」
オ「なっ!?」
『光源氏』は言わずと知れたフィクション作品
それを「見て記した」などと言ったなら歴史を覆す大事件だ
紫「わらわにはもともと文才など無かったからな、その代わり魔術が有った」
オ「お前はその魔術でいったい何を見た?」
紫「この世界の理(ことわり)の外さ」
つまりは別の次元に存在する似て非にる世界
紫「ま、わらわ風にアレンジは加えたがな」
オ「歴史は教科書通りじゃないといけねー。解ってると思うが他言無用だからな」
紫「勿論…解っておるよ」
こうなった以上、最善策は表沙汰にしないこと。
二人はまた静かに将棋の駒を並べ始めた
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