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「親父に花を贈られたくらいで、仕事ほっぽって出て行きやがって。業務が溜まるのにちっとも帰って来やがらねぇ。てめぇは領民の命を預かる領主だろうが。本当なら一日だって穴を空けて良い仕事じゃやねぇんだぞ!?」
「でも陛下の命を狙う奴らが……」
「てめぇの大事な陛下を言い訳にすんじゃねぇよ! 事件が解決したってのに、呑気に里帰りに行ったのは誰だ!? 飛んで帰って来ることだって出来たはずだろ!?」
「……すいません」
ランクへの旅が終わりササナに帰国した俺は、子供時代を過ごした農村を訪れた。
――リックじゃないか?
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