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「執事殿は御病気なのか? 顔色も悪いように見えたが」
余程のことがない限り食欲が落ちないメディシーナは首を傾げている。
「そうじゃないけど。ちょっと摂食障害って言うか、あまり食事をしたがらないんだよ」
俺がついている時は気にしてやれるのだが、今回は不在が長かった。食事をあまり口にしてないに違いない。今夜食べさせてやらないと。
兎の丸焼にかじりつく淑女は目を丸くし。
「どうせキサマが苦労をかけているのだろう。執事殿やキサマの部下、領民のためにもここで葬っておこう。おい、首を出せ」
一瞬で抜刀した。
「その場のノリで人の生死を決めるな!」
「ノリではない、不屈の意志だ」
「尚悪いわ!」
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