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己の尊厳と命のためにも、メディシーナには俺を見直してもらわねばならない。
一先ずマリアベル曰くチビその一に会いに行くことにして部屋を出た。
舞踏会を開ける程の広間はモノトーンの羽目板の壁と、タペストリーで覆われた家具。建築同時としては居住性の向上を図った斬新な作りだ。
このカントリーハウスを建てたのは、先代ハーネット伯爵、つまり親父の兄である。ユリウス領、そしてハーネット伯爵という役職はハーネット公爵を継ぐ腰かけみたいなものなのだ。
俺が継いだ時、趣味に走った彫刻や絵画が飾ってあったが、寒さが一段と厳しかった二年前の冬に全部売って領民の薪代にしてしまった。他にもガラスの張り出し窓から見える庭園はかつて薔薇に溢れた幾何学的構造をしていたが、今は香草や薬草を植えている。
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