鬼昇天血

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あ゛~と奇声を上げていると 本能。 早く帰りたい本能! 何より何か食べたい本能! により、目的の村に足が進んでいく… 「ギルドの方ですか?」 若い女性の声で何だろうか。 あの世に行きかけていた意識が引っ張り戻され、 俺「ハッ!?…」 見知らぬ村に着いていたのだよ。 自分が今、さっきまで考えていたことが一切思い出されない。 歯に張り付いた海苔のごとき微妙な気分。 「あの…?」 思考の海にダイビングしていたのをまた引っ張り戻された。 俺「ん…?」 目の前で心配そうな~迷惑そうな?顔をしている童顔女子。 簡易な…神社の鳥居くらいの門?らしき木製物が目に入りようやく気づく。 「ギルドの方ですか?」 俺「おーYES!!」 「そうですか!では付いてきてください。」 怪しいおじちゃんには付いていかないが、妖しいおんなのこには付いていく。 そう、本能よ。 此で仕事が終わるからか、この依頼での被害が無くなるからか、この女子。少し上機嫌である。 怪しい野郎が後ろから付いてきていると言うのに本当、無用じ… あ… 俺にも確か、何か付いてきていたような… まぁいいか…
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