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走る少女の後ろから地を滑る様に走る俺
身長、声、素振りなどを見る限り小学生高学年
つまり、10歳ちょいに見える
子供、風の子、元気の子である。
気付かれない程度に少女の重さを取り上げる。
はしる~はしる~♪
あまりに取り上げ過ぎたら、転んだと同時に吹っ飛ぶからな…
ピッカと光を放ち、次の瞬間に轟音が鳴り響いた。
立ち止まる。
黄色がはしゃいでる?
そのスパークの後も次々とスパークが…
横でしゃがみながらワーキャー泣いている少女。
俺「『結界』…大丈夫か?」
防音効果を付け足し、様子見
少女はピクピクした後にゆっくりと顔を上げ、涙目上目遣いで
「大丈夫です…」
とぼそっと言った。
大丈夫じゃなさそうです。
空が光る度に地鳴りがする。
大袈裟な技使いすぎだろ…とか思いながら
俺「どうする?行くか?
結界は移動中も張れるぞ?」
と出来るだけ優しく言うが、
「は…ぁ…い…」
which…?にyesで答えるなよ…
俺「うし、行くぞ~」
あぁ~とか後ろで言っているが、知るか。
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