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「あぁ、久しぶりの実彩子!生の実彩子!俺がどんなに逢いに行くのをがまんしたことか!」 ,,,,,さっきから、あたしに意味の分からない言葉を吐いているこいつは、あたしのいとこだ。 楠 達也。 年は28歳。 あたしの髪と同じ茶色で、パーマ。 年齢よりもずっと若く見える容姿。 俗にいう、イケメン。 そこらの芸能人なんかよりずっとかっこいい! あたしの兄ちゃんみたいな存在。 「なんでたっちゃんここにいるの?」 「だって俺ここの理事長だもん」 「,,,,,はああああああ?」 あたしはたっちゃんに無理矢理掴まれていた体をはなした。 「あのたっちゃんが、理事長!?ないないっ!あっ頭打った?」 たっちゃんの頭を擦り始めると、思いっきり苦笑いされた。 「頭は正常だコラー!引退してから勉強とやらをがんばったんだよ!」
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