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「なんで登ってんすか。」
俺はとある山の険しい道を登っていた。標高こそそんなに高くないものの、道のりはなかなかに過酷だった。
「それを確かめに来たんだろう。」
この人なら「そこに山があるから」とでも言いかねないと思ったが、意味不明なことを言って余計しんどさが増して来る。
せっかくの休みだというのに、朝早くからバイト先の女性の先輩から連絡があり、楽しい所に行かないかと誘われどうせ俺にとっては楽しくも何ともないのだと分かっていながら結局はその人にのこのことついて来たのだった。
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