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「早川さんですか。」
「うん。凌ね。ところで高瀬さんの下の名前は?」
「平仮名でりんです。」
「りん、か。可愛い名前だね。」
「そうですか?でも昔から漢字の名前に憧れてて‥」
「りん。」
早川さんは私のことを見つめながら低い声で私の名前を呼んだ。
「りん、キスしていい?」
「‥‥‥え‥?だ、だ、だ、ダメです!!!!!」
いつの間にか早川さんは私の肩に手を掛けていてすぐにでも唇がついちゃいそいな距離にいた。
「ぷっ‥!ははは!冗談だよ。ほんっとおもしろいね、りんちゃんは。」
「か、からかわないで下さい!!!」
頭に来た私は缶ビールを机に置いて一目散に自分の部屋に戻った。
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