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「りん、大事な話があるんだ。」
ついにこの瞬間が来てしまった。
「…うん。」
「実は俺、公平にニューヨークの事務所に行かないかって言われてる。
」
「………。」
「それで、行ったら最低二年は戻らないと思う。」
「…うん。」
「…驚かないんだな。」
「実は…所長に聞いて少し前に知ったの。」
「…そっか。…それで…」
凌は寝転がったまま、体を私の方へ向けた。
左頬に凌の視線を感じる。
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