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それからの日々は本当にあっという間だった。
あの星空の日から二週間。
明日、凌はニューヨークに旅立つ。
残された少ない時間を私たちは2人っきりで過ごすことにした。
どこかに出かけようかという凌の誘いを私は断った。
最後の日は私の部屋でいつものように過ごしたい。私がそう言うと凌は笑って頷いてくれた。
「この部屋にもしばらく来れねぇな。」
「うん。そだね。」
いつものように過ごすと言ったけど、二人の間にはどこかセンチメンタルな空気が流れていた。
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