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《ジークSide》
「やれやれ……
また扉の修復もしないで行ってしまったな」
仕方なく、自分で魔法をかける。
傾き、辛うじて繋がっていた扉は、元の位置に戻り、役目を果たす。
「良いのですか?」
その時、背後から声がした。
俺の秘書兼使い魔。
六枚の翼を持ったセラフィム。
新たに名前を付けろと言うのが契約条件だったため、今のこいつの名前は『ユリア』だ。
「まぁ、あいつが抜ける穴はデカいが、こればっかりはあいつが決める事だからな」
ルアンが出ていった扉を見つめる。
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