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「お前の使い魔は何だ?」
後喚んでいないのはルアンだけ。
他人の使い魔をこんなにも懐かせるルアン自身の使い魔が、何なのか気になる。
俺が声をかけた途端、いつもの無表情に戻ったルアン。
フェンリルを撫でてから膝から下ろし、精霊も撫でると立ち上がり、誰もいない場所へと向かう。
「どうしたんだ?」
不思議に思い、声をかけるが、返事はない。
フェンリルが近付いていくのが見えたが──…
「離れていろ」
そう言ってまた離れる。
「どういう事だ?」
もう一度声をかけるが、返事をしたのはルアンではなく、アスラだった。
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