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アスラが言うには、ルアンの使い魔は独占欲が強いって事だった。
幼馴染みのアスラへも威嚇をするって話を聞くかぎり、その独占欲はかなりのものだろう。
周りに誰もいない事を確認したルアンは──
「ゼン」
使い魔の名を呼んだ。
現れた使い魔に、思わず驚きの声が出た。
「黒龍!?
子供とはいえ、ドラゴンの長の一族を使役出来るなんて、聞いた事がないぞ!」
教師という立場を忘れ、興奮してしまう。
だが、対するルアンは何も言葉を発する事なく、僅かに首を傾げているだけ……
俺が何に驚いているか、まるで分かっていなさそうだ。
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