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俺が近付いた時以上に凄まじい殺気に加え、衝撃波が放たれる。
フェンリルが転がっていく程の威力。
離れた場所にいた俺も、やっとの事で踏ん張っていられたくらい。
俺よりも遠くにいた筈の、生徒の何人かが倒れたのが見えた。
俺は黙ってルアンの行動を見ているしかなかった。
ルアンがフェンリルに近付いて抱き上げると、黒龍から殺気が溢れる。
フェンリルが消えてからは、ずっと黒龍を撫でている。
しばらく撫で続けていたルアン。
黒龍が消えてからは、いつも通りの無表情に戻っていた。
ニコリともしない。
(人嫌いなのか?)
そういえば、あまり会話している姿を見ない。
取り敢えず、一番気になる生徒になったのは言う間でもない。
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