無欠の帝王

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(ジークは、16歳になったら魔法学園に通う事になっていると言っていたな…… じゃあ、学園に通う奴は、俺と同い年か?) 同い年なんて、エンドドロップにはあまりいない。 殆どが年上だ。 ──俺が知っている範囲では。 (学園の事は良くは分からないが、戦いに行かなくて済んだのは良かったな) ベッドへと横になり、ひとまず胸を撫で下ろす。 ふと、封魔器を見る。 幻術をかけているため、俺以外には見えなくなっている指輪。 (これは、外せないな) 俺が普通でいられるアイテムだという事は、頭の悪い俺でも分かる。 何としてでも、正体をバラしたくない。
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