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「此方へ来てください」
アスラは俺の腕をとり、何処かへと向かう。
人通りのない、静かな場所に連れてこられ、ようやくアスラが振り向いた。
「隊長!
学生にしては、まだ魔力が多いです
総帥から預かってる封魔器があるんで、それを着けてください」
そう言ってアスラが出したのは、ブレスレット。
但し、修行で着けていたのとは違う。
「それは魔力を1/2にするものです」
ただ、1/2にするだけのものみたいだな。
俺は躊躇いもなく着け、幻術をかける。
「これで、やっと特待生レベルですね」
機械を見ながら言うが、普通の学生がどれくらいの魔力量なのか知らない俺は、アスラの言葉を黙って聞いていた。
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