プロローグ

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「す、すげぇ!」 「流石、零番隊隊長『無欠の帝王』だ!」 あんなに大群の魔物が、一体残らず切り刻まれ、夥しい数の肉塊が転がっていた。 「助けて頂き、ありがとうございます!」 声をかけても、白銀のローブの人は此方を見もしない。 それどころか、転移してしまった。 呆気にとられる俺達。 赤ローブの人は、そんな事には慣れているのか、数体の魔物の皮を剥いでいる。 「では、失礼します」 立ち尽くしている俺達に声をかけ、赤いローブの人も転移していった。
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