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コイツ等が言ってるのは俺の唯一の友達、神崎 涼のことだろう
俺とは幼稚園から一緒で喧嘩では無敵と言われてきた
「えーーーっこわーいあたしやだー」
さっきまでタイプとか言ってたのは一体どこのどいつだよ!
俺は昔、涼の前で宣言した「俺は絶対、恋なんてしねぇ」と言ったことがあった。
俺が女を嫌いな理由は、すぐ騒ぐし、付き合ってもないのに勘違いするし、正直うざい
「おーい!連!」
そんなことを考えていると、涼がきた
「よぉ!受かったか?」
「あ゛?まぁな。ってか誰だよ」
「こんにちは!私、佐倉仁香です。涼とは、一応彼カノです」
「一応って…ひでぇ。やっぱ俺のこと嫌い?」
何だ彼女かよ。
確か…13人目だよな
「こいつは清水連」
「よろしくね」
とりあえず握手しといた
「じゃあ俺もう行くわ」
「もう帰んのか?」
「ちょっと中見てから帰るわ」
「おぉじゃあな」
めんどくさい…
涼の彼女はいつもあんな感じ
そんなことを考えながら歩いていると大きな桜の木の下にきた
裏庭か?
「ぎゃっ!!」
「あ?」
急に声がしたと思えば、一人の女がいた
でも…
「何やってんだあいつ」
そいつは庭で飼われている犬にかまれていた
ブッ!
馬鹿だろ 普通近よらねぇだろ
その犬はまるで狼のような感じの犬だった
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