107人が本棚に入れています
本棚に追加
『……ん、お母さんおはよ……………!?』
何ここ!?
目が覚めたそこは殺風景な部屋
雪の住んでいた所とはあまりにも違う
機械が一つもない
どうなってるの……?
ズキッ
『いっっ』
鈍い痛みがはしった
雪はお腹を押さえる
痛みが今までの経緯を語る
そうだ。
私は黒い服の男に捕まったんだ。
私…奴隷にされるのかな
雪は母の言葉を思い出す
『珍しいわね。奴隷が服を着させてもらってるなんて』
雪は肩を震わせる
恐い
あの光景を思い出すだけでゾッとする
死人のような目
全てを諦めたような顔
痛めつけられた無数の傷
自分もああいう風になるのかな
やっぱり
罪は消えないんだ
これはその罪の代償なのか………
最初のコメントを投稿しよう!