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男は総司の部屋の襖に手をかけた
『開けるぞ?』
そういうと、総司は何も言わずに頷く
男は襖をあける
扉の前に雪が待ち構えてるとも知らずに
ガラッ
『やああああああ!!!』
『!?』
ボガッ
見事に雪の拳は男に直撃した
男は突然の事に一瞬思考がとまる
後ろの青年も同様に驚きを感じているように目をみひらいた
息を切らし、
鋭い目付きをして
汗が滲みでるまで握る手は赤い血がついている
そんな雪は
まるで、獣のようで
『一言言っておく!!!私を奴隷にしたければしればいい!けど私はお前達には従わない……
…
…って、…誰?』
雪の直感は違和感を感じているようだった
黒い服の男じゃない
貴族なんかでもない
自分の殴った相手は和服をきていて、
それに何より、雪の住んでいた所のような雰囲気をもっていないように感ぜられた
本当にこの人達が奴隷商人なのだろうかと、脳裏を掠める
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