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『…何をしやがる。』
カシャン
え、何この音
自分の殴った男の方をみると、右手に何かをもっていた
あれは……刀だろうか
本物?
雪は刀を初めてみるのであり、おそらく雪の時代ではだれも使わないだろう
銃が一般的な世の中だった
雪は男の顔を見てギョッとする
『鬼……』
思わず口からでてしまった
『本当だ、土方さん確かに鬼みたい☆』
え?
何このシリアスな状況を壊す声は
髪を後ろで結っている後ろの青年がこんな状況にも関わらずにこにこ顔であった
あなたはKYですか?
『貴方も凄いですね~、土方さんに一発喰らわせるとは。名前教えてくださいな』
『総司、少しは黙ってやがれ!!こいつは俺が今ここでたたっ斬る。』
ぇ私斬られるの…
鬼は狙いを定めるように刀を構える
あり得ない。
この状況、時代劇でしか見たことないよ
『はっ!諦めるんだな』
誰が黙ってきられるか!!
雪は部屋の中に駆け込む、
そこら辺にあった包みを片手で掴み
それを鬼向かってなげつけた
ブン
しかし鬼は軽くそれを斬る
シャキン
中身は布地だったようで、ハラハラと切れ端が舞う
まだまだ!
すかさず雪は隣にあった綺麗な緑色の包みを掴んだ
少し重みがあった
雪はそれをまた投げようとする
『あああああ!!それ僕のお菓子いいい!!』
青年が大声を出したかと思うと黒い影のようなものが雪の真横を通り過ぎたような気がした
スカッ
え…
雪は目を疑う
雪の手から包みが消えていた
恐る恐る後ろをみると
青年の手にはしっかりと包みが
『これだけは駄目ですよ★』ニコッ
青年は大事そうに包みをかかえながら、雪に妖しい笑みをむけている
雪は驚きで目を見開いた
い、いつの間に……
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