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それから、私たちは一度分かれて支度をした後、もう一度、探偵社に集合した。
そして、さぁ出かけるという時に、私は戸口で奇妙なものを見つけた。
それは、鼠の死体だった。しかも、上半身が無く、下半身だけの状態だった。
私は、思わずそれを暫らく凝視してしまった。
「気味が悪いな。きっと近所の野良猫が悪戯したんだ」
大鳥は言う。
「さて、行くとするか」
こうして、私たちは宮崎県久美雁村へと旅立った。
その時、私たちはまだ、首刈り観音の伝説も、村で起こった不可思議な現象のことも何も知らなかった。
しかし、私たちはこれから狂気の中に身を置くことになる運命にあった。。
久美雁村、またの名を首刈り村という真赤な狂気に……。
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