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4月、高校に入学したばかりのまだ初々しい一人の生徒がいた。…宮下陽菜。陽菜はクラス発表の名簿から自分の名前を見つけて、教室に向かった。
教室に入ると、みんな一斉に陽菜のほうに顔を向けた。
少し、ビクッとしたが、気にせず自分の席に着いた。
しばらくたつと、教室に担任の先生が入ってきた。陽菜は、一瞬ちらっと入ってきた教師を見たが、すぐに見るのをやめた。
教師が黒板に名前をデカく書き始めた。この人は熱血先生を目指しているのかなと思った。
「みんな!おはよう~!」
「…おはようございます…。」
みんなあまり興味がなさそうだったが、先生は気にせず続けた。
「担任の佐藤です!みんなよろしくな!あと、副担任の…ってあれ?どこ行っちゃったんだろう?みんなちょっと待っててな!」
そう言って佐藤先生は教室からいなくなった。先生がいなくなるとみんな、周りと話し始めたが、陽菜も友達が欲しかったが、出来たって裏切られるから…。
しかたなく一人、教室を出ようと席を立った。教室にいたって、つまらないだけだと陽菜は思った。
そして、教室のドアを開けて、教室を出た。
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