-ある朝-

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ヒロすけの家は、都内の3階建てで、割りとこじんまりした、 平均的な家だ。 ヒロすけがキッチンに着くと、モエママがチョコスケを膝に抱きながら 朝食の準備をしていた。 (チョコスケは、7歳になるロングコートチワワ(オス)で、キレイな  茶色に毛をしたカワユイ犬だ) 「さあ食いなさい」 モエママは、食パンにバターを塗り、少し乱暴な言葉使いで 二人に差し出した。 二人は、食パンを口にほおばりながら モエママの顔色を伺った。 「ねぇハルパパ。モエママ、まだ怒ってるのかな?」 「しーっ。まだ怒ってるみたいだから、早くパン食べなさい」 二人は、ひそひそしながら朝食をすませ、 歯を磨いて、出かける支度をした。 これからどの様な事件が起きるのかも知らず・・・
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