幼稚園児ひろ

－ある朝－

「さてと。やっと着いたよ」

モエママは、ヒロすけの手を引っ張って

ママーズフットの門をくぐった。

（やっと開放されるよ）

ヒロすけは、少し安堵の表情を浮かべながら

靴を上履きにはきかえた。

「せんせ～、今日は何して遊ぶ？」

玄関でお出迎えをしていたチャコ先生に

挨拶をすませると、ヒロすけはサッサと

部屋に入っていった。

そんなヒロすけの姿を見送りながら

ハルパパとモエママは

チャコ先生に深々と頭を下げて

「ヒロすけをお願いします」

とハモりつつ、ママーズフット幼稚園を

後にした。