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「これは一体……」
5月某日午後。
生徒会の面々は1枚の手紙とにらめっこしていた。
「俺が最初に来たときドアの間に挟まってたんです」
第1発見者、翼君が言う。
会長はじっと手紙を見つめ、口を開いた。
「これはかの有名な……」
会長の表情が見たこと無いくらい真剣だ!
思わず、
「有名な……?」
聞き返してしまう。
すると会長はイスを蹴倒して、
「呪いの手紙だ!」
と叫んだ。
……。
「はぁ……?んなわけないでしょう。誰が好きこのんで生徒会に……」
「いや、いるかもしれないわ。想の事だから、誰かから恨みを買ってたって不思議じゃないもの」
「ひでぇ!」
会長が膝を抱えてうずくまった。
いじけてるよ……。
「……で、どうします。開けますか」
手紙を片手に冷静に聞いてくる翼君。
「うーん……いいんじゃないかな」
私の独断で。
翼君が封筒を開けた。
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