FILE1 あなたに伝えたい

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「頭を取るんですよ!」 「……そういうことか」 勘が良い会長はこの言葉で気づいたようだ。 対して残りの2人は首を傾げている。 「……パンはパンでも食べられないパンは?」 扉さんに訊いてみた。 「フライパン……あっ!?」 「そういうことですか!」 翼君も気づいたようだ。 「そう。縫いぐるみや人形の頭が取れてた理由……それは、一緒に置かれていた物から頭を取れというヒント!」 つまりだ。 頭と言うのは単語の一番最初の文字。 一日目、輪ゴムの頭は、「わ」。 二日目、卓球ラケットの頭は「た」。 三日目、竹刀の頭は「し」。 四日目、スクール水着の頭は「す」。 五日目、記録用紙の頭は「き」。 繋げると、 「わたしすき」 「これって……告白?」 「みたいだな……誰がやったんだ?」 「もしかして、コレが……?」 そういって翼君が数字が書かれた紙を取り出した。 紙には【1B 06→2 37】と書かれている。
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