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「じゃあ、ちょっと職員室行ってくる！」
片手を挙げ私にそう告げると、会長はドアに向かう。
手にはしっかり原稿を持って。
「ちょっと待てや！」
あぁ！既に廊下に！
さすがにあの嘘八百を出すわけにはいかない！
追いかけるため、慌てて廊下に出ると遠くに見知った人の影が見えた。
「扉さーん！会長捕獲して！」
声を大にして叫ぶ。
そして次の瞬間――。
「がっ……！」
会長が倒れた。
数秒前、彼の腹部に鉄拳がめり込んだのを私はしっかり見ていた。
その横に仁王立ちした女生徒の元へ私は急いで向かった。
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