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再び生徒会室。
「犯人がボタンを貴金属と間違えたのは良いとして……犯行方法がわからないわ」
扉さんの呟きに、沈黙。
「やっぱりスパ〓ダーマンのように、校舎の壁を……」
「それ以上は言わんでよろしい」
翼君の発言を速攻で封じ、私も口を開く。
「現実的に考えて、下から登ってくるのは不可能ですよ。ここは三階ですし、周りに足場になる所は無いですから」
「じゃあ、屋上からかしら?ロープか何かを垂らして……」
「でも三連休の間は、屋上も開放されて無かったはずですよ」
「…………手詰まりね」
扉さんと翼君と顔を見合わせて、溜め息をつく。
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