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そして、会長が意地の悪そうな顔で笑う。
「良い質問だ、翼。実は鈴音は……ピアノが弾けないんだ」
「……それに何の問題が?」
「ピアノどころか楽器は何もできない。
なぜならば……」
会長が叫んだ。
「音楽的センスが残念すぎるからだ!」
なっなんだってー。
「……えーと。どういう事かしら?」
「楽器から奏でられた音はどういうわけか殺人兵器。打楽器もだぞ」
「うっ……」
鈴音さんに特大の矢が刺さったように見える……。
「歌なんか歌わせたら、この辺一体の人間が全滅する」
「にゃ……」
「だからこうして、誰もいないような場所で練習をするしかないんだ!」
「もう許してください!恥ずかしくて死ぬ!」
土下座までしてるよ、鈴音さん!
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