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「なるほど……って、それ不法侵入……」
「細かい事は気にしないの!」
鈴音さんはそう言ってから、苦笑する。
「いやー、バレちゃったらしょうがないね。他を探すわ」
「今日は無理だけど、家ならいつでも使っていいぜ。誰も必要ない部屋だからな」
そういえば、さっきもそんな事を言っていた。
会長の家に何があるんだろう?
そんな私の疑問を見透かしたかのように、会長は言った。
「我が家には防音室があるからな……今は宝の持ち腐れってヤツだ」
「会長って……何者?」
思わず口をついて出た質問には、答えなかった。
こうして、学校の怪談事件は解決し、旧校舎は元の静けさを取り戻したのだった。
「そういえばさ、さっき大きな音がしたけど……想達がやったの?」
「何言ってんだ鈴音。あれはお前が中に入る時に出したんだろう?」
「違うよ!ただ窓枠を越えるのにあんな大きな音でるわけ……」
――カタン、キィィィ
「「「「「!?」」」」」
解決……したんですよね!?
FILE3 END
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