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「翼君」
「あ、蘭先輩」
翼君は金庫のあった辺りを調べている。
「何かあった?」
「そうですね……」
翼君は細長い箱を指差した。
蓋を開けると……。
「トロフィー……だと……」
扉さんの所で見た情報はホンモノだった!
「こんな凄い物……放置されてていいんですかね」
普通飾る物ですよね、と翼君がもっともな事を言っている隙に、私はヒント探しを進める。
「どこかな……」
「あ、先輩。ありました」
「どこ!?」
「ここです」
翼君が示したのは、箱の蓋の内側。
さっきと同じサイズの紙に、【3】と書かれている。
「見つかりましたね」
ホッとしている翼君から離れ、私は会長の所に向かった。
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