901人が本棚に入れています
本棚に追加
そこで神様は獣の魂を二つに分けて、人間の女と男の体にうえつけました。
そして、神様は獣たちを産む《樹》の種と《泉の水》を取りに行かせました。
獣たちは《樹》の花から生まれ、死すれば《涙》から湧き上がる《泉》に還れるように。
魂の再生を待つ場所としてその二つが与えられたのです。
永遠に、ここで生きられるように。
ここで戦えるように
命をつむげるように……
神様は一言「時を、秩序を守るために―――化け物を、《禍》を殺してください」
そう残して目を閉じました。
神様は力を使い果たして、魂をいやすために眠りについたのでした。
最初のコメントを投稿しよう!