0)20x6.5.30 世界は結局人の周りにしか存在し得ないんだ
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俺は腕についた肉片を横に払って一歩前に歩み出た。背後で痙攣の気配がぶつりと消えた。 俺の手を汚していた血も紫色の煙と化して夜闇に解ける。 ぼうっぼうっと浮かび上がってくる気配に俺はにやりと、不敵な笑みを浮かべて答える。 数は、何匹だ? わからない。でも、多い。 殺される? 冗談――
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