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「あああぁぁぁっ!」
俺は、手甲で固められた拳を突き出した。
蛇の様に裂けた口からごぼりと吐瀉物があふれてくる。
それを体をひねってよけつつ、後方にとんだ。
蛇の様な口に赤い目。
体は大柄といえる俺よりはるかに大きい。だいたいふた回り位か?
後方に跳んだ勢いを何とか殺して、足を止める事なく右に跳んだ。
地鳴にも似た音が俺の横ではじける。穿った地面の欠片が俺を襲った。
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